2008年 04月 09日
シカゴ育ち |
シカゴ育ち (白水Uブックス―海外小説の誘惑 (143))
柴田 元幸 / / 白水社
どんなジャンルであっても、好き、というか、いいなと思う人に出会った時、その人の言動すべてを肯定してしまうようなことがないように、いつも用心はしているんです。
盲信的になってしまわないように。
でも、ときどきそんな用心も吹き飛んでしまいそうになる人が、いるんですね。
その1人が柴田元幸氏です。
何しろ柴田氏の翻訳された本に”はずれ”がない。
そんなに数多く読んでいるわけではないけれど、読めば必ず感動し、こんな本があったのかと、これまで読まなかったことを後悔するのです。
今回はスチュアート・ダイベックの『シカゴ育ち』。
この本も、読みながら頭をガツンと叩かれたような衝撃を受けました。
短編集なんだけれど、一編ごとに違う世界にトリップするような感じがしました。
シカゴというよりは、この世界のどこでもない場所にポンっと持って行かれてしまうような。
どの小説もすばらしいけれど、特に好きなのは「冬のショパン」と「ペット・ミルク」。
あ、「熱い氷」も。
「冬のショパン」の最後の一文を読んだ時には、ぞくっとしました。
今は思い出すだけでも泣けます。
さあ、次は何を読もうかな。
柴田 元幸 / / 白水社
どんなジャンルであっても、好き、というか、いいなと思う人に出会った時、その人の言動すべてを肯定してしまうようなことがないように、いつも用心はしているんです。
盲信的になってしまわないように。
でも、ときどきそんな用心も吹き飛んでしまいそうになる人が、いるんですね。
その1人が柴田元幸氏です。
何しろ柴田氏の翻訳された本に”はずれ”がない。
そんなに数多く読んでいるわけではないけれど、読めば必ず感動し、こんな本があったのかと、これまで読まなかったことを後悔するのです。
今回はスチュアート・ダイベックの『シカゴ育ち』。
この本も、読みながら頭をガツンと叩かれたような衝撃を受けました。
短編集なんだけれど、一編ごとに違う世界にトリップするような感じがしました。
シカゴというよりは、この世界のどこでもない場所にポンっと持って行かれてしまうような。
どの小説もすばらしいけれど、特に好きなのは「冬のショパン」と「ペット・ミルク」。
あ、「熱い氷」も。
「冬のショパン」の最後の一文を読んだ時には、ぞくっとしました。
今は思い出すだけでも泣けます。
さあ、次は何を読もうかな。
by naocco8
| 2008-04-09 23:07
| Book