2006年 03月 05日
アメリカ、家族のいる風景 |
ネタバレありでありんす。
ヴェンダース監督の何に惹かれるかというと、とにかく人物を魅力的に描くことです。
冒頭のシーン、サム・シェパード演じるハワードが青空の下、砂漠に馬を駆る姿は文句なくかっこいい。
そして顔がアップになると、深いしわの刻まれた端正な顔立ちがまたすばらしくかっこいい。
ここですでに監督の術中に陥った感があります。
出てくる人物がみなさんこれ以上なく魅力的で、見とれているうちに2時間過ぎ去ってしまったような気がします。
ほんとうはもう一度観て内容をじっくり考えたいところではあります。
己の空虚さに死を考えるに至った男が求めるもの。
それが”家族”な訳ですが、じゃあ”家族”って何なのか。
何なのでしょうね。
広辞苑によると、「血縁関係によって結ばれた親族関係を基礎にして成立する小集団」であり、「社会構成の基本単位」だそうです。
この「社会構成の基本単位」というところが、この映画のミソかもしれません。
ハワードが家族を捜すという行為を通じて、アメリカ社会の一番底にある何かを描きたかったんじゃないかと思うのです。
アメリカ社会に限ったことはないですね。
飲む、打つ、買うは男の特権(つまり許容されるもの)であるという考え方や、男は外へ行き女は家で子供を育てる、といった考え方は日本にも深く根付いているものですから。
深く難しいテーマではありますが、深刻ぶることなく、すらっと楽しめる映画です。
ラストシーンの後味の良さが、また格別だと思いました。
ジェシカ・ラングとサム・シェパードは実生活でもご夫婦だそうで、お二人のシーンは、喧嘩をしていてもなんとなく楽しそう・・・
たいへんうらやましいことでございました。
ヴェンダース監督の何に惹かれるかというと、とにかく人物を魅力的に描くことです。
冒頭のシーン、サム・シェパード演じるハワードが青空の下、砂漠に馬を駆る姿は文句なくかっこいい。
そして顔がアップになると、深いしわの刻まれた端正な顔立ちがまたすばらしくかっこいい。
ここですでに監督の術中に陥った感があります。
出てくる人物がみなさんこれ以上なく魅力的で、見とれているうちに2時間過ぎ去ってしまったような気がします。
ほんとうはもう一度観て内容をじっくり考えたいところではあります。
己の空虚さに死を考えるに至った男が求めるもの。
それが”家族”な訳ですが、じゃあ”家族”って何なのか。
何なのでしょうね。
広辞苑によると、「血縁関係によって結ばれた親族関係を基礎にして成立する小集団」であり、「社会構成の基本単位」だそうです。
この「社会構成の基本単位」というところが、この映画のミソかもしれません。
ハワードが家族を捜すという行為を通じて、アメリカ社会の一番底にある何かを描きたかったんじゃないかと思うのです。
アメリカ社会に限ったことはないですね。
飲む、打つ、買うは男の特権(つまり許容されるもの)であるという考え方や、男は外へ行き女は家で子供を育てる、といった考え方は日本にも深く根付いているものですから。
深く難しいテーマではありますが、深刻ぶることなく、すらっと楽しめる映画です。
ラストシーンの後味の良さが、また格別だと思いました。
ジェシカ・ラングとサム・シェパードは実生活でもご夫婦だそうで、お二人のシーンは、喧嘩をしていてもなんとなく楽しそう・・・
たいへんうらやましいことでございました。
by naocco8
| 2006-03-05 00:13
| Movie