2009年 02月 05日
エレジー |
恋愛映画として扱われる映画なんだけれど、この映画がほんとうに描きたかったのは、恋愛そのものではなく、恋愛することによって意識せざるを得なくなる、生きることの哀しみなんだと思いました。
題名が、見事に内容を表してるんですね。
若く美しいこと。
その魅力は誰も否定できないけれど、残酷なことに人は誰でも年をとって死んでいくんです。
ベン・キングスレー演じる有名大学教授は、一度結婚を失敗し、20年来の恋人と割り切った関係を続けています。
しかしある時、30才も年下の、ペネロペ・クルス演じる教え子に恋をし、その途端に自分の年齢や肉体の衰えを意識しだし、劣等感を感じるようになります。
この劣等感が、なんとも共感できるんですよ。
自分の心は変わっていないのに、肉体はしだいに衰え、いつか誰からも「女性」や「男性」としてみられなくなることへの恐怖。
あがいて、もがいて、みっともない姿をさらしてしまう。
うう、悲しい・・・でも、愛おしい。
ベン・キングスレー、すばらしいですよ。
また、若く美しい人には違う恐怖がありますよね。
相手が自分の若さや美しさだけを愛しているのなら、若くなくなったら、美しくなくなったら、愛されなくなっていしまうのではないか。
自分の何が愛されているのかわからず、自信が持てない。
こちらも地獄のような苦しさ。
ペネロペ・クルスの美しさは圧倒的でした。
ほんとうにほんとうに美しい。
そして、その美しさが残酷な運命によって損なわれることになって、やっとそれぞれのほんとうの気持ちが現れたんじゃないかと思います。
ラストは、観る側に委ねられているけれど、私は良くとらえたい。
主役二人もすばらしいけれど、それをとりまく人たちがみんなすごく魅力的で、1人1人の人生について、思わず考えてしまいます。
やっぱり好きだ、コイシェ監督。
こころにずっしりと響く、すばらしい映画でした。
題名が、見事に内容を表してるんですね。
若く美しいこと。
その魅力は誰も否定できないけれど、残酷なことに人は誰でも年をとって死んでいくんです。
ベン・キングスレー演じる有名大学教授は、一度結婚を失敗し、20年来の恋人と割り切った関係を続けています。
しかしある時、30才も年下の、ペネロペ・クルス演じる教え子に恋をし、その途端に自分の年齢や肉体の衰えを意識しだし、劣等感を感じるようになります。
この劣等感が、なんとも共感できるんですよ。
自分の心は変わっていないのに、肉体はしだいに衰え、いつか誰からも「女性」や「男性」としてみられなくなることへの恐怖。
あがいて、もがいて、みっともない姿をさらしてしまう。
うう、悲しい・・・でも、愛おしい。
ベン・キングスレー、すばらしいですよ。
また、若く美しい人には違う恐怖がありますよね。
相手が自分の若さや美しさだけを愛しているのなら、若くなくなったら、美しくなくなったら、愛されなくなっていしまうのではないか。
自分の何が愛されているのかわからず、自信が持てない。
こちらも地獄のような苦しさ。
ペネロペ・クルスの美しさは圧倒的でした。
ほんとうにほんとうに美しい。
そして、その美しさが残酷な運命によって損なわれることになって、やっとそれぞれのほんとうの気持ちが現れたんじゃないかと思います。
ラストは、観る側に委ねられているけれど、私は良くとらえたい。
主役二人もすばらしいけれど、それをとりまく人たちがみんなすごく魅力的で、1人1人の人生について、思わず考えてしまいます。
やっぱり好きだ、コイシェ監督。
こころにずっしりと響く、すばらしい映画でした。
by naocco8
| 2009-02-05 23:03
| Movie