2008年 02月 28日
潜水服は蝶の夢をみる |
上質の映画だったな。
おフランスのエッセンスがふんだんに盛り込まれた、味わい深い映画でした。
どういうところがおフランスなのかというとですね。
まず、出てくる人物が、老若男女白人黒人さまざまなんだけれど、みんな服装なんかもピシッとしていて、とてもセクシーなのです。
格好いいのです。
そして会話、というか、人の感情の部分でも、すごく違いを感じました。
主人公のジャン・ドミニク・ホビーは、脳梗塞によって左目以外の運動機能を失ってしまいます。
そして言語療法士に初めて伝えた言葉が「死にたい。」
それに対し、療法士さんは「何てことを言うんだ」と感情を高ぶらせます。
これって、日本ではちょっと考えられないのでは。
相手に言うことを否定せず、すべて吐き出させた上でじゃなきゃ、患者さんに意見するなんてこと、しないんじゃないかな。
正しい正しくないの問題じゃなく、自分の感情に正直だなぁと思ったし、そんな風に素でぶつかっていけるのはちょっと羨ましくもありました。
でも、自分に正直であることは、他人を傷つけることと無関係ではないですよね。
ジャンと恋人と元妻の関係を考えるとね。
自分に正直であることはなんと残酷なことであるかとも思います。
その残酷さを承知した上で、それでも嘘はつかない。
強いなぁ。
あらすじだけで考えると重苦しそうですが、そしてよーく考えるとたいへんに重いテーマですが、明るい画面と軽妙なナレーションで、その重さはかなり軽減されています。
考えさせられる映画ですが、涙を振り絞るようなものではないので、泣ける映画を期待すると肩すかしを食らうかもしれません。
おフランスのエッセンスがふんだんに盛り込まれた、味わい深い映画でした。
どういうところがおフランスなのかというとですね。
まず、出てくる人物が、老若男女白人黒人さまざまなんだけれど、みんな服装なんかもピシッとしていて、とてもセクシーなのです。
格好いいのです。
そして会話、というか、人の感情の部分でも、すごく違いを感じました。
主人公のジャン・ドミニク・ホビーは、脳梗塞によって左目以外の運動機能を失ってしまいます。
そして言語療法士に初めて伝えた言葉が「死にたい。」
それに対し、療法士さんは「何てことを言うんだ」と感情を高ぶらせます。
これって、日本ではちょっと考えられないのでは。
相手に言うことを否定せず、すべて吐き出させた上でじゃなきゃ、患者さんに意見するなんてこと、しないんじゃないかな。
正しい正しくないの問題じゃなく、自分の感情に正直だなぁと思ったし、そんな風に素でぶつかっていけるのはちょっと羨ましくもありました。
でも、自分に正直であることは、他人を傷つけることと無関係ではないですよね。
ジャンと恋人と元妻の関係を考えるとね。
自分に正直であることはなんと残酷なことであるかとも思います。
その残酷さを承知した上で、それでも嘘はつかない。
強いなぁ。
あらすじだけで考えると重苦しそうですが、そしてよーく考えるとたいへんに重いテーマですが、明るい画面と軽妙なナレーションで、その重さはかなり軽減されています。
考えさせられる映画ですが、涙を振り絞るようなものではないので、泣ける映画を期待すると肩すかしを食らうかもしれません。
by naocco8
| 2008-02-28 23:09
| Movie