2008年 01月 07日
キル |
毎年恒例の野田地図公演です。
『キル』は初回の公演をテレビの舞台中継で観たことがありました。
その時の感動が忘れられず、どうしても生のお芝居で観たいと思い続けていたので、今回の『キル』は何があっても観に行くと、チケットの予約開始日には電話3機、人間2人を酷使してやっとチケットを確保しました。
テレビで観た時の主演は堤真一さんと羽野晶紀さん。
今回は妻夫木聡さんと広末涼子さん。
楽しみに思いながらも一抹の不安は抱きながら(ファンの方ゴメンなさい!)、シアターコクーンに馳せ参じました。
それがですよ。
すばらしかったんですねぇ、これが。
お芝居が始まってしばらくは、テレビで観たものとつい比較してしまっていたのですが、いつのまにかそんなことはすっかり忘れて目の前の舞台に集中していました。
妻夫木君は線が細い。
ダイナミックさは弱いかもしれませんが、若さ故の愚かしさ、苦悩が強く伝わってくるテムジンでした。
父親から愛されず、息子を愛せない。
自らをどんどん追い詰めていくところなど、引き込まれました。
いい役者さんなんだなぁ。
広末涼子さんのシルクはおきゃんな感じ。
自分の意志よりは周囲の力によって流されていってしまう役なんですが、哀しみよりは、それが何なのよぐらいの開き直りが感じられて、なかなか面白かったです。
お二人とも前半は高く細い声でちょっと聞き辛いかなぁと思っていたのですが、休憩を挟んだ後半は低めの太い声を出していました。
前半と後半で声を変え、時間の経過を表現してたように感じました。
言葉遊びにひっかけて物語が展開していく脚本は言うまでもなくすばらしく、また野田さんの役者としてのすごさも改めて感じました。
父親に向けて語りかけるシーンでは特に。
終わってから表に出るまで、言葉が出てきませんでした。
観てよかった。
ほんとうによかった。
そう思える舞台でした。
『キル』は初回の公演をテレビの舞台中継で観たことがありました。
その時の感動が忘れられず、どうしても生のお芝居で観たいと思い続けていたので、今回の『キル』は何があっても観に行くと、チケットの予約開始日には電話3機、人間2人を酷使してやっとチケットを確保しました。
テレビで観た時の主演は堤真一さんと羽野晶紀さん。
今回は妻夫木聡さんと広末涼子さん。
楽しみに思いながらも一抹の不安は抱きながら(ファンの方ゴメンなさい!)、シアターコクーンに馳せ参じました。
それがですよ。
すばらしかったんですねぇ、これが。
お芝居が始まってしばらくは、テレビで観たものとつい比較してしまっていたのですが、いつのまにかそんなことはすっかり忘れて目の前の舞台に集中していました。
妻夫木君は線が細い。
ダイナミックさは弱いかもしれませんが、若さ故の愚かしさ、苦悩が強く伝わってくるテムジンでした。
父親から愛されず、息子を愛せない。
自らをどんどん追い詰めていくところなど、引き込まれました。
いい役者さんなんだなぁ。
広末涼子さんのシルクはおきゃんな感じ。
自分の意志よりは周囲の力によって流されていってしまう役なんですが、哀しみよりは、それが何なのよぐらいの開き直りが感じられて、なかなか面白かったです。
お二人とも前半は高く細い声でちょっと聞き辛いかなぁと思っていたのですが、休憩を挟んだ後半は低めの太い声を出していました。
前半と後半で声を変え、時間の経過を表現してたように感じました。
言葉遊びにひっかけて物語が展開していく脚本は言うまでもなくすばらしく、また野田さんの役者としてのすごさも改めて感じました。
父親に向けて語りかけるシーンでは特に。
終わってから表に出るまで、言葉が出てきませんでした。
観てよかった。
ほんとうによかった。
そう思える舞台でした。
by naocco8
| 2008-01-07 22:51
| Drama