2007年 11月 21日
クワイエットルームにようこそ |
映画を観終わって、西田幾太郎氏の
「わが心深き底あり喜も憂の波も届かじと思う」
という歌を思い浮かべました。
心の深い深いところには、喜びや悲しみといった感情の波の届かない、常に静寂な場所(クワイエットルーム)があるんだろうと思います。
でもそこに到達するには、溜め込んできたもろもろのものを全て吐き出して、ありのままの自分を認識してあげなければならない。
面白い国の住人じゃない、かっこわるくて鬱陶しい自分自身を。
前半の軽妙なノリで最後までいくのかなと思っていたら、後半はずしりと心に重りを乗せられたようでした。
主人公、佐倉明日香の身に起きたことは、決して特別なことじゃないんですよね。
具体的な事柄は人それぞれでしょうが、根本的なところは誰でも同じなんじゃないかな。
やりたいようにやろうとすることで他人を傷つけ、その諸刃の刃で自分を傷つけ、傷そのものも、傷ついて血を流している自分も見ないようにして、とりつくろって生きている。
とりつくろっているということすら認識できないまま過ごしてきて、いつかその傷に耐えきれなくなった時、爆発が起きてしまう。
いつも自分だけが戦っているような気でいるんですが、誰だってみんな同じですよね。
みんな必死で戦ってるんだなぁと。
そう考えると、帰りの電車に乗り合わせただけの人たちも、なんとなく愛おしく思えてきたりして。
今はまだうまく感想が書けないな。
もうすこし消化する時間が必要かな。
とにかく、傑作です。
必見です。
「わが心深き底あり喜も憂の波も届かじと思う」
という歌を思い浮かべました。
心の深い深いところには、喜びや悲しみといった感情の波の届かない、常に静寂な場所(クワイエットルーム)があるんだろうと思います。
でもそこに到達するには、溜め込んできたもろもろのものを全て吐き出して、ありのままの自分を認識してあげなければならない。
面白い国の住人じゃない、かっこわるくて鬱陶しい自分自身を。
前半の軽妙なノリで最後までいくのかなと思っていたら、後半はずしりと心に重りを乗せられたようでした。
主人公、佐倉明日香の身に起きたことは、決して特別なことじゃないんですよね。
具体的な事柄は人それぞれでしょうが、根本的なところは誰でも同じなんじゃないかな。
やりたいようにやろうとすることで他人を傷つけ、その諸刃の刃で自分を傷つけ、傷そのものも、傷ついて血を流している自分も見ないようにして、とりつくろって生きている。
とりつくろっているということすら認識できないまま過ごしてきて、いつかその傷に耐えきれなくなった時、爆発が起きてしまう。
いつも自分だけが戦っているような気でいるんですが、誰だってみんな同じですよね。
みんな必死で戦ってるんだなぁと。
そう考えると、帰りの電車に乗り合わせただけの人たちも、なんとなく愛おしく思えてきたりして。
今はまだうまく感想が書けないな。
もうすこし消化する時間が必要かな。
とにかく、傑作です。
必見です。
by naocco8
| 2007-11-21 00:05
| Movie