2007年 09月 08日
厨房で逢いましょう |
大人のための、いい映画でした。
大人のためのとしたのは、感情の表現が最小限に止められていて、観る人によってどうとでも解釈できるように作られていると思ったからです。
100人が観たら、100通りのストーリーが出来るんじゃないかしら。
観た人がそれぞれの内面を映して、自分なりの解釈ができる映画。
私はそういう映画が好きなんです。
主な登場人物は、巨漢のシェフ、グレゴアと主婦エデン、その夫クサヴァー。
ここで私の解釈を語るのは野暮の骨頂だとわかってはいますが、ちょっとだけ。
エデンについて、悪く思う人、多いでしょうね。
でもね。
グレゴアの料理を口にした途端、モノクロームだった日常に色彩が戻ったんだと思うんです。
エデンが味わったのは料理だけではなく、生きている実感だったのではないかしら。
その喜びを手放さないために、自らの行為を正当化する必要があったんだと私は思います。
でなければ、もうグレゴアと会えなくなる。
それにグレゴアだって、すべてを承知した上で、それでもエデンに来てもらいたかったはず。
自分だけの世界だった厨房に、植物が飾られ、犬がシッポを振り、子供が微笑み、至福の表情を浮かべる女性が座ったら、もう殺風景な部屋に満足することは出来ないのだから。
結末は・・・ビタースウィートといったところでしょうか。
観ていて、ここで終わって欲しい、これ以上は見せないで欲しいと思ったところで、きちんと終わったところは流石だと思いました。
出てくる料理は、おいしそうでした。
ただキレイに盛りつけられているんじゃなくて、生々しくてグロテスク。
そこがぐっとくるんですよね。
登場人物になって料理を食べたいと思わせる映画のNO.1は『バベットの晩餐会』なのですが、それに次ぐ映画となりました。
予告編や宣伝を観るとロマンチックな映画みたいですが、実際はかなりビターでブラックです。
あくまで大人のための映画でした。
大人のためのとしたのは、感情の表現が最小限に止められていて、観る人によってどうとでも解釈できるように作られていると思ったからです。
100人が観たら、100通りのストーリーが出来るんじゃないかしら。
観た人がそれぞれの内面を映して、自分なりの解釈ができる映画。
私はそういう映画が好きなんです。
主な登場人物は、巨漢のシェフ、グレゴアと主婦エデン、その夫クサヴァー。
ここで私の解釈を語るのは野暮の骨頂だとわかってはいますが、ちょっとだけ。
エデンについて、悪く思う人、多いでしょうね。
でもね。
グレゴアの料理を口にした途端、モノクロームだった日常に色彩が戻ったんだと思うんです。
エデンが味わったのは料理だけではなく、生きている実感だったのではないかしら。
その喜びを手放さないために、自らの行為を正当化する必要があったんだと私は思います。
でなければ、もうグレゴアと会えなくなる。
それにグレゴアだって、すべてを承知した上で、それでもエデンに来てもらいたかったはず。
自分だけの世界だった厨房に、植物が飾られ、犬がシッポを振り、子供が微笑み、至福の表情を浮かべる女性が座ったら、もう殺風景な部屋に満足することは出来ないのだから。
結末は・・・ビタースウィートといったところでしょうか。
観ていて、ここで終わって欲しい、これ以上は見せないで欲しいと思ったところで、きちんと終わったところは流石だと思いました。
出てくる料理は、おいしそうでした。
ただキレイに盛りつけられているんじゃなくて、生々しくてグロテスク。
そこがぐっとくるんですよね。
登場人物になって料理を食べたいと思わせる映画のNO.1は『バベットの晩餐会』なのですが、それに次ぐ映画となりました。
予告編や宣伝を観るとロマンチックな映画みたいですが、実際はかなりビターでブラックです。
あくまで大人のための映画でした。
by naocco8
| 2007-09-08 22:52
| Movie