2007年 05月 20日
バベル |
まだ整理のつかない状態です。
きつい映画でした。
自分の中にあって、なるべく意識しないように、見ないようにしている部分を、見せつけられるからです。
生傷をえぐるような、とでも言うのかな。
なんでわざわざそんなことしなくちゃいけないんだと怒る人の気持ちもわかります。
でもね、私はやっぱり観てよかった。
だって意識したくない部分だって、それは確かに私の一部なんだもの。
『バベル』という題名の示す通り、言葉が通じないことで混乱に陥った状況が描かれます。
でも、通じないのは言葉ではなくて、気持ちなんですよね。
言葉が通じても通じなくても、「わかってもらえない」という思いが、この映画の中に一貫して流れていて、それが観ている側をどんどん苛立たせていきます。
さらに、モロッコ、メキシコ、日本の3つのパートが、時間軸を無視してつぎはぎされていて、そのわかりにくさが、観ている側の苛立ちに拍車を掛けます。
観客をとことん苛立たせて置いてから、物語は急速に収束を迎え、ろうそくの炎のような、頼りない希望を残します。
特に、モロッコ人通訳とアメリカ人夫婦の夫の別れのシーンは、短いけれどすごく印象的でした。
監督は、間違いなく確信犯ですね。
菊池凛子さんはすごかった。
大胆なシーンをこなしたことで評価されたのではないでしょう。
ありのままの自分を受け入れて欲しいという痛烈な思い、ひりひりとした乾きを、もてあまし、そのまま赤の他人にぶつけてしまう幼稚さ。
出来上がった肉体と発展途上の精神。
そのアンバランスさ、危うさの表現が、評価されたのでしょう。
いろいろ書きましたが、まだまだ消化不良です。
考えることがたくさんあります。
きつい映画です。
ほんとうに。
きつい映画でした。
自分の中にあって、なるべく意識しないように、見ないようにしている部分を、見せつけられるからです。
生傷をえぐるような、とでも言うのかな。
なんでわざわざそんなことしなくちゃいけないんだと怒る人の気持ちもわかります。
でもね、私はやっぱり観てよかった。
だって意識したくない部分だって、それは確かに私の一部なんだもの。
『バベル』という題名の示す通り、言葉が通じないことで混乱に陥った状況が描かれます。
でも、通じないのは言葉ではなくて、気持ちなんですよね。
言葉が通じても通じなくても、「わかってもらえない」という思いが、この映画の中に一貫して流れていて、それが観ている側をどんどん苛立たせていきます。
さらに、モロッコ、メキシコ、日本の3つのパートが、時間軸を無視してつぎはぎされていて、そのわかりにくさが、観ている側の苛立ちに拍車を掛けます。
観客をとことん苛立たせて置いてから、物語は急速に収束を迎え、ろうそくの炎のような、頼りない希望を残します。
特に、モロッコ人通訳とアメリカ人夫婦の夫の別れのシーンは、短いけれどすごく印象的でした。
監督は、間違いなく確信犯ですね。
菊池凛子さんはすごかった。
大胆なシーンをこなしたことで評価されたのではないでしょう。
ありのままの自分を受け入れて欲しいという痛烈な思い、ひりひりとした乾きを、もてあまし、そのまま赤の他人にぶつけてしまう幼稚さ。
出来上がった肉体と発展途上の精神。
そのアンバランスさ、危うさの表現が、評価されたのでしょう。
いろいろ書きましたが、まだまだ消化不良です。
考えることがたくさんあります。
きつい映画です。
ほんとうに。
by naocco8
| 2007-05-20 00:14
| Movie