2007年 02月 22日
あなたになら話せる秘密のこと |
最初に文句を言わせてください。
この邦題についてです。
『死ぬまでにしたい10のこと』の監督と主役が再びコンビを組んで制作した映画・・・なのは一目瞭然ですが、内容と全く合っていません。
この邦題に惹かれて観たら、びっくりしますよ。
ちなみに原題は『The Secret Life of Words』だから、意味をくみ取って訳すしかないんだろうけど、この邦題の軽さはいただけません。
さて。
この映画のことをどう言葉にすればいいのか、見終わってからずっと考えています。
映画の主軸は主人公ハンナであり、彼女が再び”生きる”までということなんだけれど、この映画で描かれているのはそれだけではなくて、いろいろな人が抱えるそれぞれの孤独を想像することができる作りとなっています。
工場の賑やかな大食堂の隅で、1人でライスとチキンとリンゴのお弁当を食べるということ。
これぞ”孤独”といった場面です。
でもそこに、かわいそうとか、寂しそうとか、そういう余計な感情が起きません。
ああ、1人でいたいんだな、という風にしか思わない。
これはサラ・ポリーの演技のせいでもあると思うし、コイシェ監督の手腕でもあると思います。
センチメンタルに陥らないところが、私は好きです。
途中でお話の舞台は、海の中にある石油掘削所に移ります。
石油掘削所そのものが孤独の象徴だし、そこにいることを選んだ人たちは、もちろんそれなりの理由を抱えているわけです。
でも、そこで感じるのは悲壮感ではなくて、哀しくはあってもどこかユーモラスな愛しさなのです。
男同士腕を組んで、水しぶきを立てながらダンスするシーンが、胸にずっと残っています。
この映画は反戦映画でもあります。
戦争が人をどこまで残忍にするのか、人はどこまで残酷になれるのか、深く考えさせられます。
そして”生きていく”ということについても。
コイシェ監督はインタビューの中で、私の映画はファンタジーだと語っていましたが、確かにファンタジーなんだと思います。
そこをネガティブにとらえる方もいるとは思うのだけれど、私は救いに感じました。
この映画をみた後、自分のちっぽけな悩み事なんて、ちゃんちゃらおかしくってへそで茶沸かしちゃうわよと思いました。
そんな効果も、ありました。
この邦題についてです。
『死ぬまでにしたい10のこと』の監督と主役が再びコンビを組んで制作した映画・・・なのは一目瞭然ですが、内容と全く合っていません。
この邦題に惹かれて観たら、びっくりしますよ。
ちなみに原題は『The Secret Life of Words』だから、意味をくみ取って訳すしかないんだろうけど、この邦題の軽さはいただけません。
さて。
この映画のことをどう言葉にすればいいのか、見終わってからずっと考えています。
映画の主軸は主人公ハンナであり、彼女が再び”生きる”までということなんだけれど、この映画で描かれているのはそれだけではなくて、いろいろな人が抱えるそれぞれの孤独を想像することができる作りとなっています。
工場の賑やかな大食堂の隅で、1人でライスとチキンとリンゴのお弁当を食べるということ。
これぞ”孤独”といった場面です。
でもそこに、かわいそうとか、寂しそうとか、そういう余計な感情が起きません。
ああ、1人でいたいんだな、という風にしか思わない。
これはサラ・ポリーの演技のせいでもあると思うし、コイシェ監督の手腕でもあると思います。
センチメンタルに陥らないところが、私は好きです。
途中でお話の舞台は、海の中にある石油掘削所に移ります。
石油掘削所そのものが孤独の象徴だし、そこにいることを選んだ人たちは、もちろんそれなりの理由を抱えているわけです。
でも、そこで感じるのは悲壮感ではなくて、哀しくはあってもどこかユーモラスな愛しさなのです。
男同士腕を組んで、水しぶきを立てながらダンスするシーンが、胸にずっと残っています。
この映画は反戦映画でもあります。
戦争が人をどこまで残忍にするのか、人はどこまで残酷になれるのか、深く考えさせられます。
そして”生きていく”ということについても。
コイシェ監督はインタビューの中で、私の映画はファンタジーだと語っていましたが、確かにファンタジーなんだと思います。
そこをネガティブにとらえる方もいるとは思うのだけれど、私は救いに感じました。
この映画をみた後、自分のちっぽけな悩み事なんて、ちゃんちゃらおかしくってへそで茶沸かしちゃうわよと思いました。
そんな効果も、ありました。
by naocco8
| 2007-02-22 00:10
| Movie