2006年 10月 20日
カポーティ |
いやはや、ものすごい映画を観てしまいました。
この映画は、『冷血』の事件を追うものではありません。
事件とカポーティの関わり方を通して、カポーティという人間の姿を描いた作品です。
その描き方も、カポーティとはこういう人だったんですよとこちらに説明して見せるのではなく、影絵のようにその輪郭を映しだしているだけなのです。
最初のうちは、カポーティという怪人を描いているのだと思いました。
でも途中からは、多面性を持つ1人の人間を描いているのだと思いました。
強く印象に残っているのが、裁判の傍聴席が映しだされるシーンです。
1950~60年代スタイルの男性女性が、画面一杯にこちらを向いて座っている中で、カポーティがどこにいるのかは一瞬でわかります。
彼は異端なのです。
そのことを、シンプルに、明確に、観ている者に感じ取らせる手法はすばらしいと思いました。
映像がまた美しいのです。
冬の寒々とした畑に囲まれてぽっつりと建つ、端整な白い一軒家。
完璧に整った外観と、内側で起こった残忍な事件とのコントラスト。
その映像が、カポーティそのものを示しているようにも感じました。
フィリップ・シーモア・ホフマンはいわずもがな、どの役も代わりがきかないのではと思えるほどのキャスティングで、とにかく目が離せないんですね。
2時間、あらゆることを忘れて画面に見入っていました。
すごい映画でした。
できればもう一度、観に行きたいと思っています。
この映画は、『冷血』の事件を追うものではありません。
事件とカポーティの関わり方を通して、カポーティという人間の姿を描いた作品です。
その描き方も、カポーティとはこういう人だったんですよとこちらに説明して見せるのではなく、影絵のようにその輪郭を映しだしているだけなのです。
最初のうちは、カポーティという怪人を描いているのだと思いました。
でも途中からは、多面性を持つ1人の人間を描いているのだと思いました。
強く印象に残っているのが、裁判の傍聴席が映しだされるシーンです。
1950~60年代スタイルの男性女性が、画面一杯にこちらを向いて座っている中で、カポーティがどこにいるのかは一瞬でわかります。
彼は異端なのです。
そのことを、シンプルに、明確に、観ている者に感じ取らせる手法はすばらしいと思いました。
映像がまた美しいのです。
冬の寒々とした畑に囲まれてぽっつりと建つ、端整な白い一軒家。
完璧に整った外観と、内側で起こった残忍な事件とのコントラスト。
その映像が、カポーティそのものを示しているようにも感じました。
フィリップ・シーモア・ホフマンはいわずもがな、どの役も代わりがきかないのではと思えるほどのキャスティングで、とにかく目が離せないんですね。
2時間、あらゆることを忘れて画面に見入っていました。
すごい映画でした。
できればもう一度、観に行きたいと思っています。
by naocco8
| 2006-10-20 00:18
| Movie