2006年 08月 27日
マッチポイント |
久しぶりに公開間もない映画を観ました。
混んでました(シネスイッチ銀座)。
30分以上前に着いたのですが、すでに行列後方。
満席でした。
割引日ではない平日の昼間にもかかわらずです。
ウディ・アレン、人気ありますねー。
そして、期待を裏切らない映画でした。
ストーリーに言及しますので、これから観ようと思っている方はご注意ください。
私事ではありますが、以前勤めていた会社は社内恋愛がたいへん盛んでありまして、必然的・・・かどうかはわかりませんが、いわゆる不倫関係もそこらじゅうに転がっていました。
たいていの場合、既婚男性と独身女性。
双方が割り切った関係も確かにありましたが、女性だけが真剣で、男性は都合の良い関係をいかに維持していくかだけを考えているというのも一つのパターンでした。
そうこうしているうちに、男性の奥さんが妊娠したことがわかり・・・男性は会社でみんなから祝福を受け・・・女性は自分の過ちに気づいたり、それでも気づかなかったり。
ほんと、よくある話でした。
この映画で展開されるお話は、そこまで単純なものではありません。
でも、関係が始まり、うまくいっている時の燃え上がるような情熱は、きっと通じるものがあるんだろう、とは思いました。
私が主人公クリスであったとしても、スカーレット・ヨハンセン演じるノラの吸引力には抗いがたいと思いますね。
それほどに美しいです。
ワインを一口飲み込むごとに酔いがまわって、しゃべり方がだんだんだらしなくなっていくところなど、女性から見てもぞくっときました。
だから、クリスの苦悩もすごくよく分かる。
すばらしいキャスティングだと思いました。
映画の始めの方に、クリスが上流階級的会話に付いていくため、ドストエフスキーの『罪と罰』を解説書と一緒に読み進めていく場面がありますが、この映画はまさに『罪と罰』なんですね。
映画を見終わってしばらくしてそこに合点がいった時、思わず「おおっ」と口に出してしまいました。
それから、村上春樹の『国境の南、太陽の西』と、かなり共通する部分があると思います。
大物の父親と過去のある娘、そして婿である主人公との関係。
吸引力。
「表情が失われた」という噂話。
村上好きには、なかなか興味深いものがありました。
会員制テニスクラブ、オペラ、ドストエフスキー、狩猟。
”イギリスの上流階級”的生活がきっちりと描かれ、ストーリー以外の部分もかなり楽しめました。
見応えある1本でした。
混んでました(シネスイッチ銀座)。
30分以上前に着いたのですが、すでに行列後方。
満席でした。
割引日ではない平日の昼間にもかかわらずです。
ウディ・アレン、人気ありますねー。
そして、期待を裏切らない映画でした。
ストーリーに言及しますので、これから観ようと思っている方はご注意ください。
私事ではありますが、以前勤めていた会社は社内恋愛がたいへん盛んでありまして、必然的・・・かどうかはわかりませんが、いわゆる不倫関係もそこらじゅうに転がっていました。
たいていの場合、既婚男性と独身女性。
双方が割り切った関係も確かにありましたが、女性だけが真剣で、男性は都合の良い関係をいかに維持していくかだけを考えているというのも一つのパターンでした。
そうこうしているうちに、男性の奥さんが妊娠したことがわかり・・・男性は会社でみんなから祝福を受け・・・女性は自分の過ちに気づいたり、それでも気づかなかったり。
ほんと、よくある話でした。
この映画で展開されるお話は、そこまで単純なものではありません。
でも、関係が始まり、うまくいっている時の燃え上がるような情熱は、きっと通じるものがあるんだろう、とは思いました。
私が主人公クリスであったとしても、スカーレット・ヨハンセン演じるノラの吸引力には抗いがたいと思いますね。
それほどに美しいです。
ワインを一口飲み込むごとに酔いがまわって、しゃべり方がだんだんだらしなくなっていくところなど、女性から見てもぞくっときました。
だから、クリスの苦悩もすごくよく分かる。
すばらしいキャスティングだと思いました。
映画の始めの方に、クリスが上流階級的会話に付いていくため、ドストエフスキーの『罪と罰』を解説書と一緒に読み進めていく場面がありますが、この映画はまさに『罪と罰』なんですね。
映画を見終わってしばらくしてそこに合点がいった時、思わず「おおっ」と口に出してしまいました。
それから、村上春樹の『国境の南、太陽の西』と、かなり共通する部分があると思います。
大物の父親と過去のある娘、そして婿である主人公との関係。
吸引力。
「表情が失われた」という噂話。
村上好きには、なかなか興味深いものがありました。
会員制テニスクラブ、オペラ、ドストエフスキー、狩猟。
”イギリスの上流階級”的生活がきっちりと描かれ、ストーリー以外の部分もかなり楽しめました。
見応えある1本でした。
by naocco8
| 2006-08-27 01:12
| Movie