2006年 05月 20日
ブロークン・フラワーズ |
ついについに観てきました。
結論から言ってしまうと、すごくよかった!
ジャームッシュ監督の映画は例外なく大好きですが、今回も裏切られませんでした。
スウィートでビターな大人の映画でした。
おそらくもう一度観に行くと思いますが、とりあえずの感想をまとめておきます。
ネタバレあります。
ジャームッシュ監督の何が好きかというと、人に対する視線が温かいところ。
登場人物はみんな大まじめで、どこか抜けていて滑稽。
でもその滑稽さがなんとも愛しい。
皮肉もきいてるんだけど、冷笑的な感じはしない。
ユーモアと愛とスパイス。
そのバランスが絶妙なんです。
それからこれは伝えるのがなかなか難しいのですが、年齢とか性別、国籍、人種などに対する固定されたイメージから開放されていて、自由な感じがします。
たとえば少女を登場させる時に、”少女”としての魅力を描くのではなく、1人の人間として魅力的に描いていると思うんです。
黒人だからどうのとか、女だからこうだとか、そういう観念が感じられない。
それがとても心地いいんです。
そして音楽。
必ずサントラ買いたくなります。
さてさて、この映画。
なんてったってビル・マーレイです。
やり過ぎてもやらなさ過ぎてもつまらなくなってしまう所を、見事なバランスで演じていたと思います。
たとえば空港で隣の女性と視線を合わせた後、気まずく逆方向を向く感じとか、絶妙でした。
そんな思わずうなってしまうようなシーンが随所にあって、もうお見事としか言いようがない。
動きのない、音楽を聴いているだけとか、クッションで寝てるだけのシーンでも全身から感情の揺れが伝わってくるのが、なんとも不思議でした。
ロスト・イン・トランスレーションの時も同じように感じましたが、今回はより強くそう思いました。
そして彼の隣人とその家族、かつて恋人だった女性たち、その女性たちの周辺の人々。
誰をとってもおもしろいんです。
ファニーであり、インテレスティングでもあります。
こんな映画、なかなかありませんって。
ブロークン・フラワーズって何を意味してるんでしょう。
ドン自身やかつて恋人だった女性たちそのものだとも思います。
20年という時が人間を壊していったんだと。
それと同時に、20年前に恋人として過ごした美しい時間のことだとも思いました。
どんなことがあったのかは全く語られないけれど、そして良い別れも悪い別れもあったみたいだけど、恋人として過ごした時間が素敵だったんだろうということは感じられたので。
それにしても19歳の息子を産んだ可能性のある女性が5人もいるなんて、すごいですよね。
それから、ピンクの手紙の差し出し人、誰だと思いますか?
私、ある人がかなり怪しいと思っています。
もう一度観て確認したいと思っています。
結論から言ってしまうと、すごくよかった!
ジャームッシュ監督の映画は例外なく大好きですが、今回も裏切られませんでした。
スウィートでビターな大人の映画でした。
おそらくもう一度観に行くと思いますが、とりあえずの感想をまとめておきます。
ネタバレあります。
ジャームッシュ監督の何が好きかというと、人に対する視線が温かいところ。
登場人物はみんな大まじめで、どこか抜けていて滑稽。
でもその滑稽さがなんとも愛しい。
皮肉もきいてるんだけど、冷笑的な感じはしない。
ユーモアと愛とスパイス。
そのバランスが絶妙なんです。
それからこれは伝えるのがなかなか難しいのですが、年齢とか性別、国籍、人種などに対する固定されたイメージから開放されていて、自由な感じがします。
たとえば少女を登場させる時に、”少女”としての魅力を描くのではなく、1人の人間として魅力的に描いていると思うんです。
黒人だからどうのとか、女だからこうだとか、そういう観念が感じられない。
それがとても心地いいんです。
そして音楽。
必ずサントラ買いたくなります。
さてさて、この映画。
なんてったってビル・マーレイです。
やり過ぎてもやらなさ過ぎてもつまらなくなってしまう所を、見事なバランスで演じていたと思います。
たとえば空港で隣の女性と視線を合わせた後、気まずく逆方向を向く感じとか、絶妙でした。
そんな思わずうなってしまうようなシーンが随所にあって、もうお見事としか言いようがない。
動きのない、音楽を聴いているだけとか、クッションで寝てるだけのシーンでも全身から感情の揺れが伝わってくるのが、なんとも不思議でした。
ロスト・イン・トランスレーションの時も同じように感じましたが、今回はより強くそう思いました。
そして彼の隣人とその家族、かつて恋人だった女性たち、その女性たちの周辺の人々。
誰をとってもおもしろいんです。
ファニーであり、インテレスティングでもあります。
こんな映画、なかなかありませんって。
ブロークン・フラワーズって何を意味してるんでしょう。
ドン自身やかつて恋人だった女性たちそのものだとも思います。
20年という時が人間を壊していったんだと。
それと同時に、20年前に恋人として過ごした美しい時間のことだとも思いました。
どんなことがあったのかは全く語られないけれど、そして良い別れも悪い別れもあったみたいだけど、恋人として過ごした時間が素敵だったんだろうということは感じられたので。
それにしても19歳の息子を産んだ可能性のある女性が5人もいるなんて、すごいですよね。
それから、ピンクの手紙の差し出し人、誰だと思いますか?
私、ある人がかなり怪しいと思っています。
もう一度観て確認したいと思っています。
by naocco8
| 2006-05-20 22:42
| Movie