2005年 12月 14日
ジョゼと虎と魚たち |
ネタバレありますのでご注意ください。
メゾン・ド・ヒミコの映画評をいろいろ見ていた時に、ジョゼは好きだけどヒミコはどうなんだろう、というコメントを多く目にしました。
ヒミコにはまった私としては、それじゃあジョゼも見なくっちゃねとずっと思っていて、最近やっとビデオを見ることができました。
そして感想は・・・
正直なところ、私にはあまり合わなかった。
でも、だからといってすぐに忘れてしまえる映画でもないのです。
犬童監督のくせ、というか手法なのかな。
メインの役柄の俳優にあまり演技をさせませんね。
ジョゼ役の池脇千鶴さんはかなり抑制した演技だったと思います。
抑えきれない感情がどうしようもなく表れてくるところが監督のねらいなのかもしれませんが、ちょっと行き過ぎているような気がしてなりません。
たとえばジョゼが初めてドライブに行く時には、もっときらきらとした感情があっていいはずだと思うのです。
だって彼氏との初めてのドライブですよ。
見ていてもどかしさを感じるところが他にもいくつかありました。
あとあの独特の関西弁が最後まで馴染めなかった。
これは私が関東人だからなのでしょうかね。
恒夫はまさに今時の大学生でしたね。
自分の欲望に素直で、ああしなければいけない、とか、こうであるべきだ、といった余計な常識にとらわれない。
自由に生きているな、という感じ。
でも社会に入って現実が見えてくると、目の前の事柄がまた違った面を持つことに気づく。
恒夫の選択を責めることは誰にもできないし、最後の涙は嘘のないものだと思いました。
腹の据わったジョゼは自分の意志で外に出ることを学び、いつかまた恋をするかもしれない。
でも恒夫はその後、本当に誰かを愛することができるのだろうか。
切ない、余韻の残る映画でした。
こうやって考えてみると、やはりこの映画、好きなのかもしれないな。
でももう一度みたいとは、しばらくは思わないでしょう。
メゾン・ド・ヒミコの映画評をいろいろ見ていた時に、ジョゼは好きだけどヒミコはどうなんだろう、というコメントを多く目にしました。
ヒミコにはまった私としては、それじゃあジョゼも見なくっちゃねとずっと思っていて、最近やっとビデオを見ることができました。
そして感想は・・・
正直なところ、私にはあまり合わなかった。
でも、だからといってすぐに忘れてしまえる映画でもないのです。
犬童監督のくせ、というか手法なのかな。
メインの役柄の俳優にあまり演技をさせませんね。
ジョゼ役の池脇千鶴さんはかなり抑制した演技だったと思います。
抑えきれない感情がどうしようもなく表れてくるところが監督のねらいなのかもしれませんが、ちょっと行き過ぎているような気がしてなりません。
たとえばジョゼが初めてドライブに行く時には、もっときらきらとした感情があっていいはずだと思うのです。
だって彼氏との初めてのドライブですよ。
見ていてもどかしさを感じるところが他にもいくつかありました。
あとあの独特の関西弁が最後まで馴染めなかった。
これは私が関東人だからなのでしょうかね。
恒夫はまさに今時の大学生でしたね。
自分の欲望に素直で、ああしなければいけない、とか、こうであるべきだ、といった余計な常識にとらわれない。
自由に生きているな、という感じ。
でも社会に入って現実が見えてくると、目の前の事柄がまた違った面を持つことに気づく。
恒夫の選択を責めることは誰にもできないし、最後の涙は嘘のないものだと思いました。
腹の据わったジョゼは自分の意志で外に出ることを学び、いつかまた恋をするかもしれない。
でも恒夫はその後、本当に誰かを愛することができるのだろうか。
切ない、余韻の残る映画でした。
こうやって考えてみると、やはりこの映画、好きなのかもしれないな。
でももう一度みたいとは、しばらくは思わないでしょう。
by naocco8
| 2005-12-14 23:26
| Movie