高速を下りて海に向かうと、奇跡の一本松の看板がありました。
せっかくだから行ってみようかと駐車場に車を停めて、看板が示す通りに歩いて行きます。
陸側はこんな光景です。
そして海側。
波の音と潮の香りはしますが、高い堤防のために海そのものは見えません。
そしてほんとうに何もない、殺風景な平地にすっと立つ松の姿は感動的でした。
実はですね、枯れてしまった木を樹脂で固めて保存することに意味があるんだろうか、と思っていたんです。
でもその姿は、心を打つものがありました。
それに、この木が存在することによって人が集まり、飲食店や土産物屋が出来て、仕事が生まれてお金が落ちる。
そうしたことを軽んじることはできないと感じました。
飲食店の横に震災の写真の展示があり、ちょうどタイミングが合って、語り部の方のお話を聞くことができました。
その方のご自宅と田んぼが瓦礫の山に変わるまで、なんと4分!
・大きな地震があったら誰かからの指示を待たずに高い所へ逃げること。
・川沿いの道を行くことは自殺行為なので絶対に避けること。
・津波は何度も繰り返し襲ってくるので、潮が引いたからといって様子を見に帰らないこと。
・自分の安全をまず確保すること(家族を探しにいかない)
これを周囲の子ども達に伝えて欲しい、今は関係ないと思っていても、将来海の近くに住むことになるかもしれないから、とのお話でした。
貴重なお話をありがとうございました。